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冊子『LIFE ON THE HILL』ご紹介

冊子送付

LIFE ON THE HILL
後藤が設計した海岸沿いの3つの家と、その家族のものがたりを綴った冊子『LIFE ON THE HILL』を差し上げています。 既に住宅を建てた方も、これからの方も、予定がない方でも楽しめるような内容です。
お問い合せフォームから「冊子希望」と記載しお申込ください。

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AFTER TALK アフタートーク

3家族のものがたりを取材した冊子『LIFE ON THE HILL』。
この取材を通じて、3家族が思ったことをざっくばらんに語っていただきました。美味しいごちそうと、皆が大好きなお酒を囲みながら…。
冊子には入りきらなかったアフタートークを、ぜひお楽しみください。

登場人物

  • 後藤尚樹

    そりっど設計室代表・一級建築士。
    登場する3家の自宅を設計・施工する。

  • 後藤真理

    後藤尚樹のパートナー。アフタートークは後藤家の真理さんがいつも料理をするDKで開催した。

  • 森田康子

    焼き菓子やpitu店主。冊子では冒頭に登場。取材時不在のパートナー美裕氏は通称「森田君」。

  • 中嶋悠

    冊子では2番目に登場する中嶋家。周りからは「悠(ゆう)ニイ」と呼ばれている。今のブームは版画。

  • 中嶋梨沙

    悠ニイのパートナー。障害者福祉に関わる。娘のKちゃんと犬の茶々と遊ぶのが楽しみ。

—みなさん後藤さんが設計した家にお住まいですが、3軒に共通することとして“用途が明確ではない空間”というのがありそうです。そこについてどう感じていますか?

梨沙
たしかに住宅って普通は用途が決められている空間が集まってできていますよね。寝室とか子ども部屋とかウォークインクローゼットとか。でもそういう家に自分たちが住むイメージができなかったんです。うちは土地が小さくてそもそも制限があったけど、それぞれの部屋の使い方を限定せず自由に変えられるようにしています。
造作家具をつくらないようにしたのもそのためですね。あと、最初私は家でお店をやることも考えていて、玄関の土間を広くしてもらいました。結局店はやってないんですが、結果的に広い土間はいろいろな用途に使えています。
康子
家族が成長していくことで生活が変わっていくはずなのに、先にかっちり決められているのはたしかに違和感がありますよね。用途が決められていると逆に使うのが難しくなりそう。
梨沙
うんうん。それが例えば建売住宅だとしたら、買ってから「この部屋どうしたらいいんだろう?」って悩むかもしれない。我が家のいろいろな用途に使える空間というと、屋上もそう。犬を遊ばせたり、プールを出したり。冬は雪遊びもできます。
後藤
設計中のお客さんを中嶋家に案内すると「うちも屋上が欲しい」となることがありますね。

中嶋家の屋上は2つある。片方は菜園で、もう片方は食事の場やプール遊びに活用。テントを張ることもあるのだそう。

真理
私たちの家3軒に共通しているのは、余白を大事にしていることかも知れません。「今はこういうスタイルがいい」と思っていても、ずっとそれが続くわけではない。変化に合わせるには余白が大切だと実感しています。
後藤
そういう意味で、3軒とも子どもが将来出ていくことを前提にして子ども部屋を考えているのも特徴かな。うちは最近になって、2人で使っていた子ども部屋に間仕切りをつくりましたが、将来的にはまた一部屋に戻す予定です。それに、離れ側の2階を子ども部屋にしているので、人に貸すなど全く別の使い方も考えられるようにしています。
康子
うちなんか、もはや子ども部屋が足りてないです。子どもが2人なのに子ども用の個室は1つだけ(笑)。でもいずれ出ていくことを前提にしているから、それでいいと思っています。
梨沙
うちも今は子ども部屋がないんですけど。必要な期間だけ2階の10畳の部屋を仕切って子ども部屋にする予定です。

—森田さんの家だけは店舗併用住宅です。後藤さんはその設計において特別工夫したことはありますか?

後藤
眺めがいい高台の土地だから、シンプルに2階リビングにしようと思いました。森田くんからは「平屋にしたい」という要望があったので、2階に水回りを含めて生活に必要なものを全部まとめて、平屋が2階にあるようなイメージで設計しています。それは意外と今までつくったことがないプランでした。でも、店舗併用だからといって、特別な建物にしようというのはなかったですね。

森田家pituの店内。丘の上から町を見下ろす窓を眺めながら、焼き菓子やケーキを楽しめる。

康子
私も自宅で店をやる上で「絶対にこうしたい」という具体的なイメージはなかったです。店は自宅でやらなくてもいいかなとも思っていたくらいだから、それほどこだわりはありませんでした。
真理
でもイートインはやろうと思っていたの?
康子
うん、でも買いに来た人がちょっと休めるくらいというイメージで。でも今はイートインをするお客さんの方が多いので、もう少し広くすれば良かったかなって思ってます(笑)。それは誤算でした。お客さんからは「ウッドデッキに屋根が付いていたらいいのに」と言われることもあります。みんなここで休んでいきたいんだと思いました。

森田家pituの屋外デッキ。お客はここも自由に使うことができる。

—みなさんは家を建てる時に夫婦間で意見の食い違いなどはありましたか?

真理
うちはダイニングキッチンとリビングの間の袖壁がいるいらないで食い違いがありました。当時は子どもが小さかったので、私はキッチンからリビングの様子が見られた方がいいなと思っていて。結局主人がやりたかった袖壁が付きましたが、子どもたちが成長した今は壁があってちょうどいいなと思っています。
あと、私は当時ブルックリンスタイルの家に憧れがあって、タイルを張りたいと希望していましたが、それも却下されました(笑)。まあそれほど強いこだわりではなかったですが。
後藤
壁に関してですが、長男はリビングにいる時に壁の近くにデスクを置いて、以前はそこで好きなことをやっていました。壁があることで集中できるスペースになっていたと思います。ちなみに次男はソファで寝転がるのが好きで、よくソファにいます。壁があることで居場所が生まれ、同じ空間に居ながら、家族4人それぞれが好きな場所で好きなことをするような使い方ができていました。
康子
後藤さんはそれを意図して設計していたんだ。うちは細かいことはありましたけど、大きいことでは夫婦で考えが合わないというのはなかったですね。一緒にすり合わせながら決めていきました。あ、でも森田くんがそもそも家にこだわりを持っていなかったかな。私が「こうしたい」と言うと、森田くんが客観的に見て、私の頭を整理するようにして戻すという感じでした。そこで私がもう一度考えて、後藤さんに伝えていました。